英字新聞

(読売、毎日、朝日、英字新聞の社説を学習研究 )

タイとフィリピンどちらがパラダイス? 改訂版

2010年7月5日に「タイとフィリピンどちらがパラダイス?」という記事を掲載しました。
今回はそれの改訂版です。
初版のリンクです。
タイとフィリピンどちらがパラダイス?

この記事は現地での体験に基づいて書かれています。
この記事を書くに至った背景につき、若干記述を加えました。
以下冒頭の部分がそうです。

はじめに、

現役時代、フィリピンのミンダナオ島で、ODA政府開発援助プロジェクトの施工管理に派遣され、北はスリガオの南側に位置するブツアン、カガヤン・デ・オロ、南はダバオ、ジャンサン(ジェネラルサントス)までの幅広い区域で、地方橋梁の施工管理をしました。
担当した橋梁の数は全部で10橋ですが、1年ほどフィリピン暮らしが続きました。
宿泊先は全部ホテルです。
北側の拠点、ブツアンのロイヤルプラザホテルは、一泊600ペソでしたが、受付(レセプション)の女性は親切で、毎日夕方、レセプションからマニラの本社まで業務報告のファックスを送信しました。まだインターネットの盛んでない時代でした。
ミンダナオ南側の拠点、アグダオ市場(ダバオ市内)の近くにあるリンマーアパテルは一階が台所と居間、二階がベッドルームの豪華なテラスハウス形式ですが、大きなプールとプールサイドに小さなプールバーが設置されていました。
さらに、ホテル敷地内に大きな食堂(レストラン)があり、生活は快適そのものでした。リンマーでは一泊1600ペソほどかかりました。
結局フィリピンにはプロジェクトが完成するまで留まることになり、一年くらいミンダナオやマニラで過ごしたことになります。

現役時代、偶然知り合ったのは、「マニラ極楽暮らし」の著者として有名な小松崎憲子さんです。
双葉社刊行の戸田智宏さんの著書、「老後をアジア・リゾートで暮らす(1998/5)」を購入して読んだのがきっかけなんです。
小松崎憲子さんは私よりも一回り以上年上の女性ですが、とても優しくて、私のマニラ移住計画につき、何かと細かいアドバイスをしてくれました。
定年退職したら、マニラに移住して、小松崎さんの近くで老後を暮らす決心が出来ていました。
ところが、これも運命のいたずらなのでしょうか、私は50歳で会社を早期退職することになりました。
海外で私の活躍出来る居場所がなくなったからなのです。
人生に区切りを付けるために、慣れ親しんだタイのドンムアン空港に飛び立ちました。
旅行はタイ国全土、一年にも及びました。
タイ東北地方はイサーンと呼ばれています。
イサーン旅行をしたときに、現在の妻と知り合った分けなのです。
人の運命とは、まったく分からないものですね。
運命の女神に魅入られたとしか言いようがありません。
タイに住居を構えて、来年で満15年を迎えます。

海外生活は実に楽しいです。
ですが、それなりに苦しみや悲しみもあります。
それなりの覚悟は必要なんです。
海外移住 は飛び立つ前にメリットとデメリットをよく検討すべきですね。

充実した人生を送りたいものですね。



タイとフィリピンどちらがパラダイス? 改訂版

(距離)

タイ 7時間
フィリピン 4時間
フィリピンが多少有利

(空港周辺のタクシー)

タイ タクシーメーターを使えば安くて安全(客引きのタクシーは値段が3倍ほど高い)
フィリピン メーターをつけていても雲助タクシーが多いので気が抜けない

(非居住者の年金に対する課税)

タイ 日本国内で20%源泉徴収される(強制)
フィリピン 租税条約に関する届出書を提出すれば非課税扱いとされる
フィリピンが圧倒的に有利

(賄賂)

タイ 完全に一掃されていて気持ちがよい (渡しても断られる)
フィリピン 下級官吏が平気な顔して賄賂を要求してくる (特にクリスマスシーズンは気が抜けない)

(為替レート)

タイ 3円/バーツ
フィリピン 2円/ペソ
フィリピンが50%ほど優雅な消費生活が楽しめる

(ホテル)

タイ 1500バーツほどで設備の整ったホテルに宿泊できる。従業員は親切だが英語はNG。
フィリピン 1500ペソほどで設備の整ったホテルに宿泊できる。英語はOKだがあまり親切とはいえない。

(食事)

タイ 屋台が多くて食事にことかかない。料理は一皿30バーツほど。美味しい。
フィリピン 屋台は少ない。ホテルのレストランがベスト。値段はそこそこで一皿100ペソほど。

(女性)

タイ 色黒、優しいが嫉妬深いので注意が肝要(死ぬまで愛されます)
フィリピン 色黒、優しいが打算的な面も強い(金の切れ目が…)

(宗教)

タイ テラワーダ仏教。タイで生き抜くためには収入の十分の一ほど、喜捨寄進に消えることを覚悟すべきです。
フィリピン キリスト教(多分ローマカトリック教会主体)。クリスマスシーズンは何かと出費が嵩みます。